心療内科・精神科

心身症

その疾患、身体の病気だけではない場合も

 心身症は身体表現性障害とは全く別の病気です。身体表現性障害(DSM-5では身体症状症および関連症群)はストレスが心の症状より身体の症状を前景にして表現される心の病気です。したがって、身体症状はあるものの、それらは検査などによって異常はみられず、一般的に身体的治療は必要ありません。改善には心の治療やストレスの軽減が必要です。
 これに対して心身症は以下に例示するような明らかな身体疾患です。ただ一般の疾患は身体的治療だけでよいのですが、心身症は身体の病気であってもその発症、進行、回復の遅れ、再発などに心理的要因が関係しているため、身体的治療に加えて精神科的治療も必要です。心身両方の治療を1人の意志が行うことは難しいことが多く、身体科の医師(内科医、耳鼻科医など)と精神科医・心療内科医との両方の医師に平行して治療を受けることが望ましいのです。

【心身症でよくみられる疾患例 】
 以下に心身症でよくみられる疾患の代表的なものを挙げます。これらの疾患が必ず心身症であるということではなく、心身症であることもしばしばあるという意味ですのでご注意下さい。
消化器疾患
・消化性腫瘍
・過敏性腸症候群
・潰瘍性大腸炎
・慢性膵炎
・慢性胃炎
・胃食道逆流症(GERD)

循環器疾患
・本態性高血圧
・心身症
・不整脈
・起立性低血圧

呼吸器疾患
・気管支喘息
・過換気症候群

皮膚科疾患
・アトピー性皮膚炎
・慢性蕁麻疹
・円形脱毛症
・アフタ性口内炎

耳鼻科疾患
・アレルギー性鼻炎
・メニエール症候群

内分泌・膠原病
・糖尿病
・甲状腺機能亢進症
・関節リュウマチ

産婦人科疾患
・更年期障害
・月経前症候群

その他
・顎関節症
・片頭痛
・腰痛症
・慢性疼痛
・単純性肥満症
・チック

心療内科・精神科

  1. パニック障害(不安障害)

    パニック障害(不安障害)

    その不安や恐怖は、「考えすぎ」や「心配性」など気持ちのもち方や性格の問題ではないかもしれません。

  2. 睡眠障害(不眠症)

    睡眠障害(不眠症)

    「最近よく眠れない」「寝てるのにスッキリしない」と感じていても、自分の睡眠状態がわからない方はよくいらっしゃいます。代表的な不眠の症状にどういうものがあるのかを知り早期発見を。

  3. うつ病

    うつ病

    うつ病の方の97%は、2つの質問のうち、どちらか一方があてはまるとの研究報告があります。    その質問とは…

  4. 認知症

    認知症

    物事を記憶する、考える、判断するなどの脳の認知機能が低下し、日常生活に支障をきたしてしまうことを指します。

  5. 統合失調症

    統合失調症

    常に誰かに見られている気がする… 誰かにいつも悪口を言われている気がする… そう感じたことはありませんか?

  6. 自閉スペクトラム症(ASD)

    自閉スペクトラム症(ASD)

    「臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心・やり方・ペースの維持を最優先させたいという本能的志向が強いこと」を特徴とする発達障害の一種です。

  7. 躁うつ病(双極性感情障害)

    躁うつ病(双極性感情障害)

    うつ病だと思いながらも、極端に調子がよくなって活発になる時がある方は、躁うつ病かもしれません。

  8. 注意欠如多動症

    注意欠如多動症

    集中できない、忘れ物が多い、ケアレスミスが多い、我慢できない、周りに落ち着きがないと言われる…そんなお悩みありませんか?

  9. 社交不安障害(SAD)

    社交不安障害(SAD)

    “ 緊張 ”と聞くと誰にでもありうる事ですが、毎回強い不安、動悸、下痢、発汗、時にパニック発作といった不安症状が起こります。

  10. 身体表現性障害

    身体表現性障害

    身体の検査結果は異状がないのにも関わらず、身体の病気と思われるほどの症状があらわれ症状に伴う苦痛、不安によって、生活に支障が生じます。

  11. 心身症

    心身症

    身体疾患の治療は身体の治療だけで大丈夫でない場合があります。心身症は様々な疾患の発症・進行・回復・再発に関係しています。

  12. 摂食障害(中枢性摂食異常症)

    摂食障害(中枢性摂食異常症)

    「やせたい」という強い思いがあったりと、本人はなかなか治療したがりません。しかし、低栄養から様々な体の不調につながり、死に至ることもあり拒食・過食とも治療が重要です。

  13. 性同一性障害(性別違和感)

    性同一性障害(性別違和感)

    性の違和感を感じていませんか?身体の性と心の性との不一致により困惑や苦痛を感じます。

  14. パーソナリティ障害

    パーソナリティ障害

    パーソナリティ(人格)の極端な偏りがあり、それにより自己または周囲が苦しんだり迷惑を被ったりします。

  15. 心的外傷後ストレス障害(PTSD)

    心的外傷後ストレス障害(PTSD)

    トラウマだからPTSDじゃないかもしれない…そう思っていませんか?PTSDでなくても今つらい思いをしているのなら一人で我慢せずご相談を。

  16. 不登校

    不登校

    不登校における原因の半数はメンタルヘルスの問題(文化省調査)とされており、いじめが原因でない場合もあります。

  17. 適応障害

    適応障害

    強いストレスが持続してかかった際に心身のバランスが崩れて気分が落ち込み、不安の症状が強く生きるのが辛くなり日常生活に支障が出てしまいます。

  18. 気分変調性障害

    気分変調性障害

    ここ最近毎日気分が落ち込んだり、ネガディブになったりしていませんか?気付くことが治療の第一歩です。

  19. 月経前症候群(PMS)月経前気分障害(PMDD)

    月経前症候群(PMS)月経前気分障害(PMDD)

    生理前は誰だって辛い…そう思って我慢していませんか?症状の重さは人それぞれです。

  20. 強迫性障害

    強迫性障害

    「しないではいられない」「考えずにいらない」そう頭によぎって自分では不可避となります。

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