【 症状 】
　強迫性障害の症状としては、「強迫観念」や「強迫行為」からなります。
ここでいう「強迫観念」とは、繰り返しかつ持続的に、考えが継続し、そのような気持ちがおこりそうな衝動に駆られます。そのために、自分では不可避で不安や苦痛を引き起こすものです。以下によくみられる強迫観念 強迫行為・儀式について列記します。
• 排泄物や感染症、性的、下品なものなどで不潔・嫌悪感・気持ち悪さを感じ、それが移る、広がるなどと考える
• 手洗い、消毒、洗濯、手袋などで汚れを封じ込める、聖域を決め、汚れた手では触らない、家族にも同じ事をさせる
• 自分の些細なミスが取り返しのつかない災難・罪につながる、雑念、整理整頓、順序
• 確認、寝る前の思い返し、呪文、家族に確認、動かない、止まる、数え直し、書き直し

【 治療 】
　主にSSRIという心のバランスを整える薬を使います。薬物治療が非常に有効ですが、認知行動療法という、考え方のバランスを取って問題に上手に対応できるこころの状態をつくっていくコツを身につける方法を用いて付加的治療を行うこともあります。強迫性障害は日常生活に支障がないレベルまで治療する事は可能ですが、実際は症状を完全に無くすことは難しい病気です。そのため、完璧に症状を無くすということにこだわりすぎないことも重要です。