心療内科・精神科

不登校

不登校とメンタルヘルス

 不登校は小・中学生だけでなく高校・大学生に対しても用いられる用語である。このうち小学生については文科省の原因調査が行われており、大まかには1/4が「無気力」(うつ病から怠けまで幅広く含んでいる)、同じく1/4が「不安などの情緒的障害」、1/6が「いじめを除く人間関係をめぐる問題」、「家庭での生活環境の急激な変化」、「病気による欠席」である。「いじめ」は2%程に過ぎなかったが、「無気力」や「不安などの情緒的障害」などの背景にいじめがある可能性もある。このように初めの2つ(合わせて1/2)は直接メンタルヘルスの問題であり、他についてもその結果メンタル面に影響を与えている可能性はあり、不登校におけるメンタルヘルスの関わりは大きい。

【 一般的な対応 】
 しかし、不登校児童のうち精神科・心療内科・小児科などの医療機関を受診したのは文科省の調査では約20人に1人と少なく、大部分は学校と家族が相談しながら登校へのさまざまな取り組みが行われていることが多い。
 まずは教師、保護者による登校刺激が行われることが多い。教員が電話をしたり、家庭訪問をしたり、また保護者が朝に起床や登校を促したり、車で送迎したりするなどである。こうした登校刺激が成功することもあるが、逆効果となることもある。また、スクールカウンセラー、相談員、養護教諭など学校内の専門家による相談・指導も多く行われている。さらに、教室に入れない生徒については相談室・保健室登校や教育支援センターの学習支援教室、フリースクールの登校、時には転校が行われることもある。

【 医療機関での対応 】
 精神科・心療内科などを受診される不登校の方は2.で述べたような対応がうまくいかなかったケースが多い。不登校の原因として、うつ病、統合失調症、発達障害、不安障害、睡眠障害などの疾患があればそれらについての治療をすることになる。しかし、そうした典型的なものではない場合も少なくない。したがって個々の患者について本人、親などから詳しく生育歴、性格、家庭や学校での状況などを聞くと共に、必要に応じて心理検査を行って本人の問題点、不登校の原因となっていることを明らかにしていくことが必要である。そのうえで本人の問題に応じた環境調節、カウンセリング、薬物療法などを行うことになる。
 そうした本人なりの問題点は多種多様であるが、その中からこれまでに経験したいくつかの例を以下に紹介する。

◎小・中学校と優等生で県下のトップクラスの進学校に入学したが、そこでは他の中学からも優秀な生徒が集まってきたために、中位の成績となってしまい、中学までのプライドが傷つけられ、自己卑下や劣等感などのために不登校となった。こうした例は少なくない。

◎特に女子生徒に多いが、クラスにいくつかの仲良しグループができていて、そのどのグループにも入れなかったり、あるグループに入っていたのに締め出されたり、一応は1つのグループに入ってはいるがそれがとてもストレスになっていて不登校となった。

◎小学生の男の子であった。母親は大卒、父親は高卒で収入は多くない。そのため母親は何とか息子には一流大学に入り一流企業に勤めてもらいたいと思い、母親もそれと気が付かないまま息子に期待をかけすぎていて、それが重荷となり不登校となった。

◎上昇志向、完璧主義だが自己主張ができず、対人スキルも低いため挫折体験、不全感、それらのため自己肯定感も低くなるという悪循環の中で不登校となった。

心療内科・精神科

  1. うつ病

    うつ病

    うつ病の方の97%は、2つの質問のうち、どちらか一方があてはまるとの研究報告があります。    その質問とは…

  2. 躁うつ病(双極性感情障害)

    躁うつ病(双極性感情障害)

    うつ病だと思いながらも、極端に調子がよくなって活発になる時がある方は、躁うつ病かもしれません。

  3. 統合失調症

    統合失調症

    常に誰かに見られている気がする… 誰かにいつも悪口を言われている気がする… そう感じたことはありませんか?

  4. 睡眠障害(不眠症)

    睡眠障害(不眠症)

    「最近よく眠れない」「寝てるのにスッキリしない」と感じていても、自分の睡眠状態がわからない方はよくいらっしゃいます。代表的な不眠の症状にどういうものがあるのかを知り早期発見を。

  5. 認知症

    認知症

    物事を記憶する、考える、判断するなどの脳の認知機能が低下し、日常生活に支障をきたしてしまうことを指します。

  6. パニック障害(不安障害)

    パニック障害(不安障害)

    その不安や恐怖は、「考えすぎ」や「心配性」など気持ちのもち方や性格の問題ではないかもしれません。

  7. 自閉スペクトラム症(ASD)

    自閉スペクトラム症(ASD)

    「臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心・やり方・ペースの維持を最優先させたいという本能的志向が強いこと」を特徴とする発達障害の一種です。

  8. 注意欠如多動症

    注意欠如多動症

    集中できない、忘れ物が多い、ケアレスミスが多い、我慢できない、周りに落ち着きがないと言われる…そんなお悩みありませんか?

  9. 社交不安障害(SAD)

    社交不安障害(SAD)

    “ 緊張 ”と聞くと誰にでもありうる事ですが、毎回強い不安、動悸、下痢、発汗、時にパニック発作といった不安症状が起こります。

  10. 身体表現性障害

    身体表現性障害

    身体の検査結果は異状がないのにも関わらず、身体の病気と思われるほどの症状があらわれ症状に伴う苦痛、不安によって、生活に支障が生じます。

  11. 心身症

    心身症

    身体疾患の治療は身体の治療だけで大丈夫でない場合があります。心身症は様々な疾患の発症・進行・回復・再発に関係しています。

  12. 摂食障害(中枢性摂食異常症)

    摂食障害(中枢性摂食異常症)

    「やせたい」という強い思いがあったりと、本人はなかなか治療したがりません。しかし、低栄養から様々な体の不調につながり、死に至ることもあり拒食・過食とも治療が重要です。

  13. 心的外傷後ストレス障害(PTSD)

    心的外傷後ストレス障害(PTSD)

    トラウマだからPTSDじゃないかもしれない…そう思っていませんか?PTSDでなくても今つらい思いをしているのなら一人で我慢せずご相談を。

  14. 性同一性障害(性別違和感)

    性同一性障害(性別違和感)

    性の違和感を感じていませんか?身体の性と心の性との不一致により困惑や苦痛を感じます。

  15. パーソナリティ障害

    パーソナリティ障害

    パーソナリティ(人格)の極端な偏りがあり、それにより自己または周囲が苦しんだり迷惑を被ったりします。

  16. 不登校

    不登校

    不登校における原因の半数はメンタルヘルスの問題(文化省調査)とされており、いじめが原因でない場合もあります。

  17. 適応障害

    適応障害

    強いストレスが持続してかかった際に心身のバランスが崩れて気分が落ち込み、不安の症状が強く生きるのが辛くなり日常生活に支障が出てしまいます。

  18. 気分変調性障害

    気分変調性障害

    ここ最近毎日気分が落ち込んだり、ネガディブになったりしていませんか?気付くことが治療の第一歩です。

  19. 強迫性障害

    強迫性障害

    「しないではいられない」「考えずにいらない」そう頭によぎって自分では不可避となります。

  20. 月経前症候群(PMS)月経前気分障害(PMDD)

    月経前症候群(PMS)月経前気分障害(PMDD)

    生理前は誰だって辛い…そう思って我慢していませんか?症状の重さは人それぞれです。

PAGE TOP