心療内科・精神科
気分変調性障害
自分を責めていませんか?
気分変調性障害(持続性抑うつ障害)とは、うつ病まではひどくない軽度の気分の落ち込みが、慢性的に続く精神疾患です。気分が沈んだり、心に霧がかかっている状態が日常的になっているため、病気に気づかない人も多いといわれています。
【 症状 】
もしも、あなたがほとんど毎日、下に挙げたように感じているのであれば、気分変調性障害の可能性があります。
・自分は人間としてどこか欠けていると思う。
・ほかの人は苦しいことにもしっかり耐えているのに、自分は弱い人間だと思う。
・自分は何をやってもうまくいかない。
・自分は何か、なすべき努力を怠っているような気がする。
・人が「本当の自分」を知ってしまったら、きっと嫌いになるだろう。
・「○○したい」と言うのは、わがままなことだと思う。
・自分が何かを言って波風を立てるくらいなら、我慢した方がずっとましだ。
・自分の人生がうまくいかないのおは、自分が今までちゃんと生きてこなかったからだ。
・人生は苦しい試練の連続であり、それを楽しめるとはとても思えない。
・これから先の人生に希望があるとは思えない。
これらの感じ方はいずれも「気分変調性障害」という「病気」の症状として現れてくるものですが、自分の性格だと思っている方がとても多いです。また、気分変調性障害の人は対人関係も苦手なため、対人関係を避け、引きこもる傾向にあります。そして、若くして発症するため、対人関係の絶対量が少なくなってしまいます。すると、対人関係の試行錯誤をする機会も奪われてしまいますので、さらに対人関係能力が低下する、という悪循環に陥ってしまいます。
また、とにかく物事を自分にとってネガティブ(自分をいじめるような形)にとらえるため、それだけストレスも蓄積しやすく、約80%の人がうつ病を経験したことがあるという報告もあります。その状態を専門的には二重うつ病と言います。
【 治療 】
気分変調性障害の治療はまず性格ではなく、病気だということに気付くことから始まります。そして、少しずつ対人関係を避けないようにして、対人スキルを磨いていくことも重要です。また、抗うつ薬が有効な場合もあります。上に挙げたことが多く当てはまり、毎日生きづらいと感じている人は1度ご相談下さい。
心療内科・精神科
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