心療内科・精神科

注意欠如多動症

成人になってから気付くことも多いADHD

AD/HD(注意欠如・多動症、Attention Deficit/Hyperactivity Disorder)は、年齢につりあわず不注意(集中できない、忘れ物が多い、不注意な間違いが多い)、多動性・衝動性(落ち着きがなくじっとしていられない、我慢できない)が目立ち、それによって学校生活や友人との関係などに問題が生じている場合に疑われます。男児に多く、30人クラスに1~2人ぐらいの割合でいるといわれています。基本的には育て方が原因ではなく、脳内の情報伝達物質の作用が不足していることが原因だと考えられています。

【 症状 】
幼児期~学童期では不注意・多動・衝動症状が目立つ子供も小学校高学年以降、徐々に症状は自然軽快することが多いです。成人後は不注意症状だけ目立つ方が多いです。以下に具体例を示します。

多動性
• 席にじっとしていられない
• 貧乏ゆすりや机を指先で叩くなどの癖がやめられない
• 会議中や仕事中に落ち着かず、そわそわしてしまう
• 落ち着いて食事や会話ができない
• レストランなどで歩き回ってしまう
• 静かに本を読んだり遊んだりができない

衝動性
• 思ったことをすぐに口にしてしまう
• 衝動買いをしてしまう
• ささいなことでもつい怒ってしまう
• 言いたいことがあると、人の話を遮って話してしまう
• 周りに相談せずに、独断で重要なことを決めてしまう
• 衝動的に、人を傷つけるような発言をしてしまう

不注意
• 忘れ物、なくし物が多い
• 会議や仕事に集中できない
• ケアレスミスが多い
• 片付けがとても苦手
• 仕事や作業を順序だてて行うことが苦手
• 家事や金銭の管理、時間の管理が苦手

【 治療 】
対処法は大きく分けて2つ、「心理社会的アプローチ」と「薬物療法」があります。薬物療法には、メチルフェニデート(コンサータ®)、アトモキセチン(ストラテラ®)、グアンファシン(インチュニブ®)の3種類の薬があり、いずれも脳内の伝達物質を調整する作用があります。コンサータ®は即効性があり、内服したその日から効果が現れますが、効果の持続時間は約12時間で、主に学校生活など日中に問題が多い場合に使用します。一方、ストラテラ®とインチュニブは効果がみられるまで数週間かかりますが、効果は終日持続し、主に早朝や夜間にも問題がある場合に使用します。一般に多動性・衝動性、不注意いずれも改善することが多く、症状が改善することで、心理社会的アプローチがより有効に働くようになることも期待できます。

心療内科・精神科

  1. パニック障害(不安障害)

    パニック障害(不安障害)

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  2. 睡眠障害(不眠症)

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    「最近よく眠れない」「寝てるのにスッキリしない」と感じていても、自分の睡眠状態がわからない方はよくいらっしゃいます。代表的な不眠の症状にどういうものがあるのかを知り早期発見を。

  3. うつ病

    うつ病

    うつ病の方の97%は、2つの質問のうち、どちらか一方があてはまるとの研究報告があります。    その質問とは…

  4. 認知症

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  6. 自閉スペクトラム症(ASD)

    自閉スペクトラム症(ASD)

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  7. 躁うつ病(双極性感情障害)

    躁うつ病(双極性感情障害)

    うつ病だと思いながらも、極端に調子がよくなって活発になる時がある方は、躁うつ病かもしれません。

  8. 注意欠如多動症

    注意欠如多動症

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  9. 社交不安障害(SAD)

    社交不安障害(SAD)

    “ 緊張 ”と聞くと誰にでもありうる事ですが、毎回強い不安、動悸、下痢、発汗、時にパニック発作といった不安症状が起こります。

  10. 身体表現性障害

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    身体の検査結果は異状がないのにも関わらず、身体の病気と思われるほどの症状があらわれ症状に伴う苦痛、不安によって、生活に支障が生じます。

  11. 心身症

    心身症

    身体疾患の治療は身体の治療だけで大丈夫でない場合があります。心身症は様々な疾患の発症・進行・回復・再発に関係しています。

  12. 摂食障害(中枢性摂食異常症)

    摂食障害(中枢性摂食異常症)

    「やせたい」という強い思いがあったりと、本人はなかなか治療したがりません。しかし、低栄養から様々な体の不調につながり、死に至ることもあり拒食・過食とも治療が重要です。

  13. 性同一性障害(性別違和感)

    性同一性障害(性別違和感)

    性の違和感を感じていませんか?身体の性と心の性との不一致により困惑や苦痛を感じます。

  14. パーソナリティ障害

    パーソナリティ障害

    パーソナリティ(人格)の極端な偏りがあり、それにより自己または周囲が苦しんだり迷惑を被ったりします。

  15. 心的外傷後ストレス障害(PTSD)

    心的外傷後ストレス障害(PTSD)

    トラウマだからPTSDじゃないかもしれない…そう思っていませんか?PTSDでなくても今つらい思いをしているのなら一人で我慢せずご相談を。

  16. 不登校

    不登校

    不登校における原因の半数はメンタルヘルスの問題(文化省調査)とされており、いじめが原因でない場合もあります。

  17. 適応障害

    適応障害

    強いストレスが持続してかかった際に心身のバランスが崩れて気分が落ち込み、不安の症状が強く生きるのが辛くなり日常生活に支障が出てしまいます。

  18. 気分変調性障害

    気分変調性障害

    ここ最近毎日気分が落ち込んだり、ネガディブになったりしていませんか?気付くことが治療の第一歩です。

  19. 月経前症候群(PMS)月経前気分障害(PMDD)

    月経前症候群(PMS)月経前気分障害(PMDD)

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  20. 強迫性障害

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    「しないではいられない」「考えずにいらない」そう頭によぎって自分では不可避となります。

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